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【遥か地平線の彼方へ】第一章(7)

第一章(7)

「ベルデン大公国への暴力的干渉、忘れたわけではありませんわ。榴弾王子……だったかしら」
「だが、このままでは猊多両国に全ロルカは……」
「ですがフリードリヒ陛下。わたくしたちは先の戦争には敗れましたが、心までは折れておりません」
「…………」
「父上にはお話させていただきますが、色よい返事はご期待なさらないでください」
「……わかった」

 王宮の一室で続く会話に聞き耳を立てる二人の人物がいた。
「……まずいな。このままでは」
「敵の敵は、味方……ということにしましょう」
「それ以外に方法がない、か」
 歳の取った声がそう語る。
「マイエンタルの威厳は駆逐した。恩も買った……次はアクターニュか」
「ブロサールという手もあります」
 まだ歳若い声は提案する。
「ブロサール?」
 老人は鼻で笑う。
「勝たねばならんのだ。あの国相手では兵站が保たん。第一、ブロサールは今同盟国だ」
「…………」
「アクターニュだ。事実あの国はライン西岸を狙っておるしな」
「軍の方は?」
「安心せい。デア=フォーゲルヴァイデ元帥に任せればよい」
「彼にこのことは?」
「知らせたら怒髪点を突く勢いでわしに食って掛かるだろうな。……ループレヒト陛下にも絶縁されるだろうて」
 老人は、正義感の人一倍強い軍最高司令官と、伝説の世界に生きる友人を思い出す。
「よいか、他言無用だ。そして、出来る限り熱病を広めるのだ。……士官候補生にも熱病が広まれば、我が国の統一も早まる」
「わかっております。……フォン=シェーンハウゼン閣下」




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久間知毅

Author:久間知毅
和歌山の南の方出身/学生時代:電気工学→理論計算機科学/歴史小説書きorシナリオ書き,たまにイラスト担当/ニコニコ動画では語学(ドイツ語等)講座,数学講座やドイツ統一史を連載中/TRPG(クトゥルフ,ARA2E),艦これ

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