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戦前の死亡フラグがまた立ちかねない今の日本

テロ行為を「天誅」という人は幕末にでも帰ればいいと思うよ」のエントリでのコメント欄より。

テロ行為を「天誅」という人は幕末にでも帰ればいいと思うよ コメント番号888

[888] 無題

以前読んだ小泉信三氏の以下の文章を思い出しました。

「問題は簡単である。いかなる場合にも暴力は許さぬ、と決心するのか。それとも、次第によっては、それを許すというのであるか。(中略)

 若しも後者であれば、民主政治はおしまいである。今日の世の中で、人々が不平不満とする個条は、実際無数である。不満があれば暴力も已むなし、というなら、暴力は無数の口実をかかげて横行するであろう。動機が純真だとか、不純だとか、そんなことは問題ではない。かつて戦前一部の過激将校が、政治を廓清すると称して暴力に訴え、軍がそれに対する処分をアイマイにしたことが世の乱れの始めとなって、到頭戦争となり、敗戦となったのであることは、吾々として忘れても忘れられない筈の教訓ではないか。当時無気力なる軍首脳者の中には、動機が純粋だなどといって、青年将校を弁護するものもあり、中には理解ありげの媚態を、彼らに示すものもあって、愈々少壮者を増長させたことが、抑も禍乱の原因となったのであったことは、今は悔いても及ばない事実である」
(『文藝春秋』60年8月号、小泉信三「安保・暴力・大学教授論の常識」)

動機は行為を正当化するのか?
他エントリで久間さんが書いておられる某珍風系の言動もそうですが、自由社会に住む者として、そんなことはないんだということはきっちり示しておきたいものですね。
2008-11-19 Spacey



えー、これ指摘されたとき、今の日本の状況が当時(満州事変前)に当てはまるんじゃないかと思えてきまして……
さすがに、クーデターを教唆するよーめん氏への賛同者はそんなにいないようですが、こういう政府(元)高官へのテロ(?)行為が擁護・賛美を受けるというのは……まさしくこの五・一五事件および二・二六事件への民衆・軍部の反応さながらですし。

経済状況で見れば、1929年アメリカに端を発した世界恐慌と、今年の世界同時株安
まぁ、これに関しては規模に関する言及はともかく、当時のようにブロック経済なんてことにはならないでしょうから、そこまで類似点はないと思いますが……

そして軍においてですが、1930年代の政治を壟断し軍人勅諭の精神を忘れた昭和軍人と、同じく武官たる精神を忘れた田母神元空将のような存在
文民統制が効いていたので、この件は未然に防がれた感じはしますがね。
……これからもきちんと見ていかなければならないのは事実ですが。

立法府は、党利党略ゲームばかりに熱中して隙を作りまくった当時の帝国議会と、首相の夕食が何でどこで食べるかなどが議題に上る国会

民衆の間では、当時アジアの一等国としての増長、欧米への極端な排外主義と民族主義現在では新風連に代表されるようなレイシストの跳梁、ネットを含むメディアと踊る大衆


うーん……書いててちょっと薄ら寒くはなってきましたが、少し安心もしています。
実際問題、似ているなぁ……という点はありますが、先の大戦を反省した制度がある程度抑制してくれているので、満州事変、支那事変、南仏印進駐とかいう死亡フラグに似たことはすぐには起こらないとは思います。

が、やはり楽観してはいけないでしょうね。こういうことは不断の努力が必要ですし。
我々は「今」を生きているのであり、よって「今」を生きるならば「過去」を知ることが出来ます。過去の失敗を反省し、この国を守り、自分たちの生活を守るために、私はなんだかんだと主張していくんだろうなとは思います^^;

うーん……あんまりまとまってないなぁと今更自省。ただ、コメント欄で返すのは長すぎるので、とりあえずうpしときます。
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8件のコメント

[C897]

2ちゃんねるでも、いつか来た道とか平成維新とか表現してる方がおりました。
歴史は繰り返すものですからね。
過去をダブらせる方も結構いるのだと思います。

あと、エントリ違いですが、国籍法の件についてです。
一般人向け宣伝オフなるものを行われるようです。
鬼女板も参戦してたようで、対毎日新聞の時のような戦術が使われるのでしょう。
ビラなども各種作られているようです。
一枚貼っておきます。
http://uproda.2ch-library.com/src/lib072042.jpg

ネットでだけの騒ぎが一般にまで広がるかもしれませんね。

[C904]

>897さん
やっぱり、この流れに同じ空気を感じる人は多いのですね……^^;

反対ビラも見ましたが……いやはや、なんと言うか、中学校の公民程度の内容ですでに決着がつくような^^;

[C910]

こうやってこの流れを止められていること自体、
日本が戦前からしっかりと物事を学んでいる証拠なのでしょうね・・・。
まぁ、戦前とはネット世論の存在など、多々異なる面もありますが、
とりあえず、武力をもつ勢力がしっかりと制御されていることは、
ある意味安心すべきことなのかもしれません。

戦争を知らない、ということが、
これほどまでに思想を変えてしまうのですな・・・。
新たな戦争を起こすなんて馬鹿げたことは断じて許されませんし、
少なくとも、先の大戦の悲惨さを、若い世代にどんどん伝えて、
そして遺してほしいものです。

軽い気持ちでやったその行動が、将来、どういう結末を導いてしまうか。
そして、それによって自らがどれだけの被害を被るか。
そういったことまで考えて発言をしてほしいものです。
  • 2008-11-21
  • 百合田大手駅東口
  • URL
  • 編集

[C911]

エントリにまでしていただき恐縮です。

僕が取り上げた小泉信三氏の文章は60年安保での学生活動家の暴力について「理解ありげ」な大学関係者を批判したものですが、まぁ、その当時の活動家たちが望んだ世の中にも結局はならなかったわけですし、今の天誅やらクーデターやらの言も「こんなこと言えちゃう俺ってSugeeee!」的戯言の域を出ないだろうとは思います・・・てゆーか思いたい(学生運動の末路がそうだったように、「通常は」言動が先鋭化すれば一部は熱狂的に盛り上がるものの大多数からは見放されますし)。

とはいえ、泰平の世も崩れる時は一気に崩れる。
こうした歴史の教訓に学び、変な風潮が出てきたら警鐘を鳴らすということの意義は大きいはずです。「戯言の域を出ないだろう」というのも、多くの国民が正気を保ち続けていればこその話ですし、そこはまさに「不断の努力」ですよ。
  • 2008-11-21
  • Spacey
  • URL
  • 編集

[C914] 変ってるのは世界で変わらない日本

日本政府って歴史から学ぶっていう大前提を知らないのかしら?

[C916]

>百合田大手駅東口さん
本気で、破滅まっしぐらへの道をもう一度走るのは勘弁願いたいところ^^;

>Spacey さん
情報提供ありがとうございますw
本当に、こういう手合いを「戯言」として相手にしない空気を作り続けないと、1930年代の空気になってしまいそうで^^;

>マーキスさん
まぁ、田母神元空将や中山前国交相は即刻クビになっているあたり、前よりましかと^^;

[C952] はじめまして

危惧されている内容は概ね正しいと思いますよ。
戦前の日本もまた、窮乏する経済状態の元で、左派の社会大衆党が、右翼的な政府諸党派に取り込まれる形で、例の翼賛体制=日本的ファシズムが成立したのです。
今後の日本でそのような動きがあるとすれば、おそらく国家による国民の言論の統制になるでしょう。今回の国籍法や人権擁護法案に反対していた人たちは、むしろ統制を支持する側に回るのではないかな、と思います。
だからこそ、様々な意見を表明する自由を担保しておくことが大事なのでしょう。賛成論も反対論も同じだけ必要なんです。

よろしければ以下のURL等も参考になさってください。
http://watashinim.exblog.jp/8890526
http://d.hatena.ne.jp/kmiura/20081027#p1

[C956]

>CrowClaw さん
まぁ、彼らのいうところの「言論の自由」がそもそも言論の自由ではないですしね^^;
(あれは、「自分たちがどんなにおかしいことを言っても批判されない自由」というやつでしょう。なんでも相対化すれば、そりゃ論証不可能ですから、議論で「負ける」ことはないでしょうね^^;)

>今回の国籍法や人権擁護法案に反対していた人たちは、むしろ統制を支持する側に回るのではないか

でしょうね……新風連とか見てると特に感じます……

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久間知毅

Author:久間知毅
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今年から大学生になりました(情報工学科)。

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